結論:仏壇があるから実家は売れない、と思う気持ちはとても自然です。ダメなことではありません。ただ、私なら、「実家の仏壇をこの先どこでお守りするか」と「実家を売る・残す」を分けて考えます。まず仏壇のことを家族で先に話し合い、お寺さんにも相談してから、実家のこの先を決めます。仏壇の行き先が決まると、実家のことも落ち着いて考えられるようになるからです。
【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること
- 仏壇のことと、実家を売る・残すことの考え方の分け方
- 家族それぞれの気持ちを聞き合う進め方
- 売る・残す・貸すを、家族の暮らしに合わせて比べること
代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。「気持ちの整理がついていない」という方も大丈夫です。
こんにちは。一般社団法人 士業会 代表理事の松本 淳一です。「どうしてダメなのですか?」シリーズでは、相続でよくいただく疑問に、私の考えをそのままお話ししています。
今回の疑問は「実家の仏壇があるから売れない、と思ってはダメなのですか?」です。親が亡くなり、実家にはだれも住まなくなった。売ることも考えたいけれど、実家の仏壇がある。ご先祖さまや親に申し訳ない気がして、話を進められない。そうおっしゃるご家族は、本当に多いです。不動産の仕事に40年近く携わってきた私が、この疑問にどう答えるかをお話しします。
「仏壇があるから売れない」と思うのは、自然なことです
はじめにお伝えしておきます。仏壇があるから実家を売れない、と思うことは、ダメなことではありません。
仏壇は、家族の心のよりどころです
毎朝手を合わせていた親の姿、お盆やお彼岸に家族が集まった思い出。実家の仏壇は、ただの家具ではありません。家族の心のよりどころです。その気持ちを大切にしたいと思うのは、当然のことです。
あわてて決めないほうがよいこともあります
気持ちの整理がつかないまま実家を手放すと、あとで後悔が残ることもあります。迷いがあるうちは立ち止まる、という考え方には、ちゃんとした理由があります。
実家の仏壇と、実家そのものは分けて考えられます
そのうえで、私がお伝えしたいのは、「実家の仏壇」と「実家そのもの」は、分けて考えることができる、ということです。
仏壇は、家とは別に、お守りする場所を選べます
仏壇は、だれかの家に移してお守りすることもできますし、新しい小さな仏壇にして家族の家に置く、という方もいます。お寺さんにお預けする、という考え方をされるご家族もいます。どの形がよいかは、家族の考えや、お付き合いのあるお寺さんの考えによって違います。
仏壇を移すときの作法は、お寺さんに相談します
仏壇を移したり、しまったりするときには、閉眼供養(へいがんくよう:仏壇から魂をお抜きする法要)などをされる方もいます。作法は宗派やお寺さんによって違いますので、まずはお付き合いのあるお寺さんに相談しましょう。
仏壇の行き先が決まると、実家のことを考えやすくなります
私が見てきた中でも、仏壇をどこでお守りするかが決まったとたん、ご家族の表情がふっとやわらぎ、実家のこの先の話が進みやすくなった、ということがよくあります。仏壇のことが、心の中で一番大きな引っかかりだったのです。
家族で話し合っておきたいこと
私が相談を受けたときに、ご家族と一緒に整理することを表にまとめました。すべてを一度に決めなくても大丈夫です。
| 話し合うこと | たとえば | なぜ大切か |
|---|---|---|
| 仏壇をだれがお守りするか | 長男の家、近くに住む妹の家、など | 仏壇の行き先がはっきりするため |
| どんな形でお守りするか | そのまま移す、小さな仏壇にする、など | 家族の住まいに合わせて考えるため |
| お寺さんとのお付き合い | 法要のこと、お墓のこと、など | あとで困らないように確かめるため |
| 実家をこの先どうするか | 売る、残す、貸す、など | 仏壇のことと分けて考えるため |
| 費用の受け持ち | 移す費用、法要の費用、など | 一人に負担が寄らないようにするため |
仏壇をお守りする人の負担も考える
仏壇を引き受ける人には、毎日のお参りや法要の準備など、気持ちの面でも手間の面でも受け持ちが生まれます。引き受ける人だけに任せきりにせず、兄弟で支え合える形を考えておきましょう。
思い出のある実家を手放せないときは
仏壇だけでなく、実家そのものに思い出があって手放せない、というときの話し合い方は、思い出のある実家を手放せないとき、家族でどう話し合う?でまとめています。
仏壇のために実家を残す場合に、考えておきたいこと
家族で話し合った結果、「やはり仏壇があるこの家を残したい」という答えになることもあります。それも大切な選び方です。
だれも住まない家の手入れを、だれが受け持つか
仏壇のために実家を残す場合、だれも住まない家の換気や見回り、固定資産税などの受け持ちが必要になります。お参りに行く人と、手入れをする人が同じになりやすいので、負担が一人に寄らないように決めておきましょう。
見直す時期を決めておく
「今は残す。でも、○年たったらもう一度話そう」と決めておくだけで、残すことが前向きな選び方になります。残しておくときの考え方は、いつか使うかもしれない実家、とりあえず残しておいてはダメなのですか?でもお話ししています。
私なら、こう進めます
では、松本ならどうするか。一つの考え方としてお話しします。
まず、仏壇への家族の思いを聞きます
私なら、実家の話を始める前に、仏壇への思いをご家族一人ひとりから伺います。「だれかが引き受けたいと思っているのか」「お寺さんとのお付き合いはどうなっているのか」。ここを先に聞くことで、実家の話がずっと進めやすくなります。
そのうえで、実家を売る・残す・貸すを比べます
仏壇の行き先の見通しが立ったら、実家の状態やおおよその値段を見て、売る・残す・貸すそれぞれの良いところと手間を並べてお見せします。名義のことは司法書士の先生、税金のことは税理士の先生に確認しながら進めます。
気持ちが追いつくまで、急ぎません
仏壇のことは、気持ちの問題です。話し合いの途中で気持ちが揺れることもあります。私は、ご家族の気持ちが追いつくまで、売ることを急がせません。
士業会では、こんなふうにお手伝いします
士業会は、違う専門の仲間がワンチームになって、一人の相談者の問題を一緒に考える団体です。
まず代表の私、松本がお話を伺います
士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認します。実家の値段やこの先の考え方は私の長年の経験から、名義のことは司法書士の先生、税金のことは税理士の先生に確かめながら、一緒に整理していきます。
売ることを前提にはしません
私たちは、売ることも、残すことも前提にしません。仏壇への思いも含めて、ご家族にとっていちばん良い道を一緒に考えます。相談は依頼ではありませんので、「仏壇のことで迷っている」という段階でも、気軽にお話しください。
よくある質問
仏壇があると、実家は売れないのですか?
仏壇があること自体で売れないわけではありません。仏壇をどこでお守りするかを家族で決めてから、実家のこの先を考えるとよいでしょう。
仏壇を移すとき、何をすればいいですか?
閉眼供養などをされる方もいますが、作法は宗派やお寺さんによって違います。まずはお付き合いのあるお寺さんに相談しましょう。
兄弟のだれも仏壇を引き受けられません。
小さな仏壇にする、お寺さんに相談するなど、いくつかの考え方があります。家族の住まいや気持ちに合わせて、ゆっくり話し合いましょう。
仏壇のために実家を残すのは、おかしいですか?
おかしいことではありません。大切な選び方の一つです。ただ、残す間の手入れや費用の受け持ちと、見直す時期を決めておくと安心です。
仏壇のことと実家のこと、どちらを先に考えればいいですか?
私なら、仏壇への家族の思いを先に聞きます。仏壇の行き先が見えると、実家のことを落ち着いて考えやすくなるからです。
遠方に住んでいても相談できますか?
はい、大丈夫です。お電話やフォームからのご相談も受け付けています。まずは状況をお聞かせください。
まとめ
実家の仏壇があるから売れない、と思うのは、とても自然な気持ちです。仏壇は家族の心のよりどころであり、ダメなことではありません。
ただ、実家の仏壇と実家そのものは、分けて考えることができます。だから私なら、仏壇をこの先どこでお守りするかを家族で先に話し合い、お寺さんにも相談してから、実家を売る・残す・貸すを比べます。仏壇の行き先が決まると、実家のことも落ち着いて考えられるようになります。
「気持ちの整理がついていない」という段階でも大丈夫です。まずはお話をお聞かせください。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
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