相続した実家、家の不具合が分からないまま売ってはダメなのですか?

相続した実家、家の不具合が分からないまま売ってはダメなのですか?

結論:ダメではありません。親が住んでいた実家を相続すると、子どもは雨漏りや床のきしみなど、家の不具合をよく知らないまま売ることになりがちです。ただ、私なら、売り出す前に「分かっていること」と「分からないこと」を書き出し、家を見て確かめたうえで、買う人に正直に伝えられる形にしてから売ります。売ったあとに「聞いていなかった」と言われないためです。

【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること

  • 実家の家の不具合について、分かること・分からないことの書き出し方
  • 家を見て確かめておきたいところと、買う人への伝え方
  • 直してから売る・そのまま売る・買取などの比べ方

代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。「まだ何も決まっていない」という方も大丈夫です。

こんにちは。一般社団法人 士業会 代表理事の松本 淳一です。「どうしてダメなのですか?」シリーズでは、相続でよくいただく疑問に、私の考えをそのままお話ししています。

今回の疑問は「相続した実家、家の不具合が分からないまま売ってはダメなのですか?」です。実家を出てから何十年もたち、親が一人で暮らしていた家。どこから雨がもるのか、給湯器はいつ替えたのか、シロアリの心配はないのか。相続した子どもには分からないことばかり、というのはよくあることです。「分からないのだから、そのまま売るしかない」と思う方も多いでしょう。不動産の仕事に40年近く携わってきた私が、この疑問にどう答えるかをお話しします。

家の不具合を知らないまま売るのは、まちがいではありません

はじめにお伝えしておきます。相続した実家の不具合を全部知らないまま売ることは、ダメなことではありません。

住んでいなかったのだから、知らないのは当たり前です

親が暮らしていた家のすみずみまで知っている子どもは、ほとんどいません。知らないことを恥ずかしく思う必要はありません。

古い家として、そのまま買いたい人もいます

自分で直して住みたい人や、建て替えを考えている人など、古い家をそのまま買いたい人もいます。不具合があることが、売れない理由になるとは限りません。

分からないまま売ると、どこで困りやすいのか

それでも私が「売り出す前に確かめましょう」とお話しするのは、分からないまま進めると、困ることが出てきやすいからです。

売ったあとに「聞いていなかった」と言われることがあります

引き渡したあとで雨漏りや水まわりの故障が見つかると、買った人から「先に教えてほしかった」と言われることがあります。売る人がどこまで責任を持つかは、売るときの約束で決めることが多く、その決め方は先生や不動産会社と確認しておくことが大切です。

値段の話で、不利になりやすくなります

家の状態が分からないと、買う人は「何かあるかもしれない」と考え、慎重になります。その分、値段の話がまとまりにくくなることがあります。

兄弟の間で、責任の押しつけ合いになることがあります

兄弟で相続した家を売ったあとに不具合の話が出ると、「だれが説明したのか」「だれが負担するのか」で、気持ちがすれ違うことがあります。

まず、分かることと分からないことを書き出す

私が相談を受けたときに、ご家族と一緒に書き出すことを表にまとめました。全部が分からなくても大丈夫です。分かるところから書いていきましょう。

書き出すこと たとえば 確かめ方
雨漏りやしみ 天井のしみ、押し入れのカビ 家を見て回り、写真に残す
水まわり 給湯器、トイレ、台所の水の出 実際に使ってみる、点検の記録を探す
床や柱 床のきしみ、傾き、シロアリのあと 歩いて確かめる、気になれば家を見る専門の人に頼む
直した記録 屋根や外壁の工事、設備の入れ替え 親の書類、工事の領収書、近所の業者に聞く
周りとのこと 境界、塀、お隣との約束ごと 親の書類やご近所の話から確かめる

親の書類やご近所の話に、ヒントがあります

工事の領収書や保証書、点検の記録が実家に残っていることがあります。親が付き合っていた工務店や、ご近所の方が、直した時期を覚えていることもあります。

家を見る専門の人に、見てもらう道もあります

家の状態を見てくれる専門の人に、売る前に見てもらうという方法もあります。どこまで見てもらうかは、家の古さや売り方に合わせて考えます。

直すか、そのまま売るかは、比べてから決める

不具合が分かると、「直してから売ったほうがいいのでは」と考える方もいます。

直した費用が、そのまま値段に上乗せされるとは限りません

直してから売るのが良いこともありますが、かけた費用の分だけ高く売れるとは限りません。考え方は、相続した実家、リフォームしてから売ってはダメなのですか?でもお話ししています。

古い家の値打ちも、あわせて考えます

古い家は「建物の価値はない」と言われることもありますが、使いたい人にとっては値打ちがあることもあります。古い実家、建物の価値はゼロだと思ってはダメなのですか?もあわせてご覧ください。

私なら、こう進めます

では、松本ならどうするか。一つの考え方としてお話しします。

まず、家族と一緒に実家を見て回ります

兄弟がそろって実家を見て回り、気になるところを写真とメモに残します。みんなで見ておくと、あとで「知らなかった」という人が出にくくなります。

分からないことは「分からない」と正直に伝えます

すべてを調べきることはできません。分からないことは分からないと、買う人に正直に伝えます。そのうえで、売ったあとの約束をどうするかを、先生や不動産会社と確認しておきます。

売り方を並べて、家族で選びます

直してから売る、そのまま売る、買取の会社に売る。それぞれの良いところと気をつけたいところを並べて、ご家族と一緒に選びます。

士業会では、こんなふうにお手伝いします

士業会は、違う専門の仲間がワンチームになって、一人の相談者の問題を一緒に考える団体です。

まず代表の私、松本がお話を伺います

士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認します。家の状態や売り方の考え方は私の長年の経験から、名義や売るときの約束のことは司法書士や弁護士の先生、税金のことは税理士の先生に確かめながら、一緒に整理していきます。

売ることを前提にはしません

私たちは、売ることも、残すことも前提にしません。ご家族にとっていちばん良い道を、一緒に考えます。相談は依頼ではありませんので、「家の状態がよく分からない」という段階でも、気軽にお話しください。

よくある質問

実家に住んでいなかったので、不具合がまったく分かりません。

よくあることです。家族で家を見て回り、親の書類やご近所の話からヒントを集めるところから始めましょう。

不具合は全部直してから売らないといけませんか?

そうとは限りません。そのまま買いたい人もいます。直す・直さないは、売り方と合わせて比べてから決めます。

分からないことは、買う人に何と伝えればいいですか?

「分からない」と正直に伝えることが大切です。伝え方や売ったあとの約束の決め方は、先生や不動産会社と確認しておきます。

家を見てもらう専門の人に頼んだほうがいいですか?

家の古さや気になるところによります。必要かどうかを、一緒に考えましょう。

兄弟で相続した家を売るとき、気をつけることは?

みんなで家の状態を見ておき、分かったことを共有しておくことです。あとで責任の押しつけ合いになりにくくなります。

遠方に住んでいても相談できますか?

はい。お電話やフォームからのご相談も受け付けています。まずは状況をお聞かせください。

まとめ

相続した実家の不具合を知らないまま売るのは、ダメなことではありません。住んでいなかったのだから、知らないのは当たり前です。古い家をそのまま買いたい人もいます。

ただ、分からないまま進めると、売ったあとに「聞いていなかった」と言われたり、兄弟の間ですれ違いが生まれたりすることがあります。だから私なら、分かることと分からないことを書き出し、家族で家を見て確かめ、買う人に正直に伝えられる形にしてから売ります。

「何から確かめればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。まずはお話をお聞かせください。

違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。

一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一

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