結論:相続した実家を売ったあと、「確定申告は出さなくていいだろう」と思うのは、自然なことです。たしかに申告が要らない場合もあります。ただ、売って「もうけ」が出たかどうか、税金の特例を使うかどうかで、確定申告が要るかが変わることがあります。私なら、売る前から税理士の先生に確かめ、兄弟で売った場合は一人ひとりの分も一緒に整理しておきます。
【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること
- 実家を売る前に、税金のことで確かめておきたいこと
- 売ったあとの申告に向けて、残しておきたい書類
- 兄弟で売ったときの、お金と申告の整理のしかた
代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。「まだ何も決まっていない」という方も大丈夫です。
こんにちは。一般社団法人 士業会 代表理事の松本 淳一です。「どうしてダメなのですか?」シリーズでは、相続でよくいただく疑問に、私の考えをそのままお話ししています。
今回の疑問は「実家を売ったあとの確定申告、出さなくていいと思ってはダメなのですか?」です。相続した実家を、ようやく売ることができた。古い家だったし、大きなもうけが出たわけでもない。会社勤めで、これまで確定申告をしたこともない。だから申告はしなくていいだろう。そう考える方はとても多いです。確定申告とは、一年の間に得たお金などを自分で計算して、税務署に届け出ることです。不動産の仕事に40年近く携わってきた私が、この疑問にどう答えるかをお話しします。
「確定申告は要らない」と思うのは、自然なことです
はじめにお伝えしておきます。実家を売ったあと、確定申告は要らないと思うのは、まちがった考えではありません。
会社勤めの方には、なじみがないものです
会社に勤めている方は、ふだんは会社が税金の計算をしてくれます。自分で確定申告をしたことがない方にとって、「家を売ったら申告」という話はなじみがなくて当然です。
申告が要らない場合も、たしかにあります
売った値段や、親が買ったときの値段、売るまでにかかった費用などによっては、申告が要らない場合もあります。だからこそ、自分の家族の場合はどうなのかを確かめておくことが大切なのです。
確定申告が要るかどうかは、何で変わるのか
それでも私が「一度確かめましょう」とお話しするのは、申告が要るかどうかが、家族ごとの事情で変わるからです。
売って「もうけ」が出たかどうかで変わります
税金の上での「もうけ」は、売った値段そのものではなく、親が買ったときの値段や売るためにかかった費用などを考えて計算します。古い家だからもうけはない、とは限りません。計算のしかたは、税理士の先生に確かめるのが確かです。
税金の特例を使うには、申告が要ることがあります
相続した家を売ったときに使える税金の特例があっても、使うためには申告が必要な場合があります。「税金がかからないから申告しなくていい」ではなく、「申告することで税金が軽くなる」場合もあるのです。特例の考え方は相続した空き家を売るとき、税の特例を確認するには?でもお話ししています。
兄弟で売ったときは、一人ひとりの話になります
兄弟の共有で持っていた実家を売った場合、申告が要るかどうかは、一人ひとりの持ち分ごとに考えることになります。だれか一人が手続きすれば終わり、とは限りません。
売ったあとの申告に向けて、残しておきたい書類
私が相談を受けたときに、ご家族と一緒に確かめ、残しておくようお伝えしている書類を表にまとめました。売る前から集めておくと、あとがずっと楽になります。
| 残しておきたい書類 | なぜ要るのか | どこにあるか |
|---|---|---|
| 売ったときの契約書 | 売った値段や日付が分かる | 売るときに受け取る |
| 親が買ったときの書類 | 親が買ったときの値段が分かる | 実家の書類、親の金庫や引き出し |
| 売るためにかかった費用の領収書 | 仲介の手数料、測量、片付けなど | 支払いのたびに受け取る |
| 相続のときの書類 | だれが、どれだけ相続したかが分かる | 遺産分割の書類など |
| お金の分け方の記録 | 兄弟でどう分けたかが分かる | 家族で書き出して残す |
親が買ったときの書類は、捨てないでください
実家の片付けのときに、古い契約書や領収書を捨ててしまう方がいます。親が買ったときの値段が分からないと、税金の計算で困ることがあります。古い書類は、捨てる前に一度見てもらいましょう。
領収書は、その都度まとめておきます
売るまでには、片付けや測量など、いろいろな支払いがあります。だれが払ったかもあわせて、領収書をまとめておきます。
売ったお金を分ける前に、考えておきたいこと
確定申告の話は、売ったお金の分け方ともつながっています。
あとで払うかもしれない税金を、取り分けておきます
売ったお金をすぐに兄弟で分けてしまうと、あとで税金を払うときに困ることがあります。私なら、税理士の先生に見通しを聞いて、その分を取り分けておきます。
不動産会社の話は、大切な目安として聞きます
売るときに不動産会社が税金の話をしてくれることもあります。それは大切な目安ですが、自分の家族の場合の申告は、税理士の先生に確かめるのが確かです。考え方は実家を売ったときの税金、不動産会社に聞くだけではダメなのですか?もあわせてご覧ください。
私なら、こう進めます
では、松本ならどうするか。一つの考え方としてお話しします。
売る前から、税理士の先生に確かめます
売ったあとに慌てるのではなく、売る前の段階で、申告が要りそうか、使える特例がありそうかを税理士の先生に確かめます。いつ売るか、どう売るかを決める材料にもなるからです。
書類を、家族で一か所にまとめます
親が買ったときの書類、売るための領収書、相続の書類を、一か所にまとめておきます。兄弟のだれが見ても分かるようにしておくと、申告のときに困りません。
兄弟一人ひとりの申告も、一緒に整理します
兄弟で売った場合は、一人ひとりの申告が要るかどうかも一緒に確かめます。「自分は関係ないと思っていた」という兄弟が出ないよう、家族みんなで同じ情報を見ておきます。
士業会では、こんなふうにお手伝いします
士業会は、違う専門の仲間がワンチームになって、一人の相談者の問題を一緒に考える団体です。
まず代表の私、松本がお話を伺います
士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認します。実家の売り方や売る時期の考え方は私の長年の経験から、税金や確定申告のことは税理士の先生、名義のことは司法書士の先生に確かめながら、一緒に整理していきます。
売ることを前提にはしません
私たちは、売ることも、残すことも前提にしません。ご家族にとっていちばん良い道を、一緒に考えます。相談は依頼ではありませんので、「売ったけれど申告が要るのか分からない」「これから売るので税金が心配」という段階でも、気軽にお話しください。
よくある質問
古い家を安く売っただけでも、確定申告が要りますか?
家族ごとの事情で変わります。安く売ったから要らない、とは限りません。税理士の先生に確かめるのが確かです。
税金がかからないなら、申告しなくてもいいですか?
申告が要らない場合もありますが、特例を使うために申告が必要な場合もあります。自分の場合はどうかを確かめておきましょう。
親が買ったときの書類が見つかりません。
実家の書類をもう一度探してみましょう。見つからないときの考え方もあるので、税理士の先生に相談しましょう。
兄弟で売った場合、申告は代表の一人がすればいいですか?
一人ひとりの持ち分ごとに考えることになるので、一人が手続きすれば終わりとは限りません。兄弟みんなで確かめておきましょう。
売る前に相談しても大丈夫ですか?
はい。売る前のほうが、税金のことも含めて選べる道を広く比べられます。何も決まっていない段階でも大丈夫です。
遠方に住んでいても相談できますか?
はい。お電話やフォームからのご相談も受け付けています。まずは状況をお聞かせください。
まとめ
相続した実家を売ったあと、確定申告は要らないと思うのは、自然なことです。会社勤めの方にはなじみがないものですし、申告が要らない場合もたしかにあります。
ただ、もうけが出たかどうか、税金の特例を使うかどうか、兄弟で売ったかどうかで、申告が要るかは変わります。だから私なら、売る前から税理士の先生に確かめ、書類を家族で一か所にまとめ、兄弟一人ひとりの分も一緒に整理しておきます。
「税金のことは苦手で、何から確かめればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。まずはお話をお聞かせください。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
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