結論:遠方の実家の売却を、なかなか立ち会えないまま進めることは、ダメではありません。遠くに住み、仕事や家庭があれば、何度も実家に通えないのは自然なことです。ただ、任せきりにすると、実家の様子や話の進み具合が見えにくくなります。私なら、売り出す前に一度は実家を見て、自分が立ち会いたい場面を決め、家族の中で連絡の受け手と決める人を決めてから進めます。
【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること
- 遠方の実家の売却で、自分で確かめておきたいこと
- 家族の中で、だれが連絡を受け、だれが決めるかの決め方
- 名義や税金など、売る前に整えておきたいこと
代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。「まだ何も決まっていない」という方も大丈夫です。
こんにちは。一般社団法人 士業会 代表理事の松本 淳一です。「どうしてダメなのですか?」シリーズでは、相続でよくいただく疑問に、私の考えをそのままお話ししています。
今回の疑問は「遠方の実家の売却、立ち会えないまま進めてはダメなのですか?」です。親が亡くなり、実家を売ることにした。でも自分は遠くに住んでいて、実家まで何時間もかかる。何度も通うのは難しいから、地元の会社に任せて、電話やメールだけで進めたい。そう考える方はとても多いです。不動産の仕事に40年近く携わってきた私が、この疑問にどう答えるかをお話しします。
立ち会えないのは、遠くに住む方の自然な悩みです
はじめにお伝えしておきます。遠方の実家の売却で、何度も立ち会えないのは、まったく珍しいことではありません。
仕事や家庭を優先するのは、当たり前です
今の暮らしがあって、そのうえで実家のことに向き合う。遠くに住んでいれば、通える回数には限りがあります。それを申し訳なく思う必要はありません。
地元の会社には、地元を知る強みがあります
実家の近くの会社は、その町の様子や、どんな人が家を探しているかをよく知っています。任せられるところを任せるのは、良い進め方の一つです。
それでも、任せきりにしない方がいい理由
それでも私が「任せきりにはしない方がいい」とお話しするのは、遠くにいると見えにくくなることがあるからです。
実家の今の様子が、分からなくなります
最後に実家を見たのがいつか、思い出せない。そんな状態だと、雨もりや傷みに気づけず、売り出してから話が変わってしまうことがあります。家の不具合を伝えることは、買う人との信頼にも関わります。
話の進み具合が、見えにくくなります
電話やメールだけだと、今どこまで進んでいるのか、何を決めなければいけないのかが分かりにくくなります。気づいたときには、急いで決めなければならない、ということも起こります。
家族の中で、情報に差が出ます
兄弟のうち一人だけが会社とやりとりしていると、ほかの兄弟は何も知らないまま、ということになりがちです。それが、あとで気持ちのすれ違いにつながることがあります。
遠方の実家の売却で、自分で確かめたいこと
私が相談を受けたときに、遠くに住む方と一緒に整理することを表にしました。全部に立ち会う必要はありません。大切な場面を決めておくことがポイントです。
| 場面 | できれば自分の目で確かめたいこと | 立ち会えないときの工夫 |
|---|---|---|
| 売り出す前 | 実家の今の様子、残っている荷物 | 近くの家族に写真や動画を撮ってもらう |
| 名義と書類 | だれの名義か、そろっている書類 | 先生に確認しながら、郵送でできることを聞く |
| 値段を決めるとき | 値段の目安と、その理由 | 説明を書面でもらい、家族で同じものを見る |
| 買いたい人が現れたとき | 条件と、決めなければならないこと | 決める人と期限を先に家族で決めておく |
| 引き渡しの前 | 荷物の片付けと、家の最後の様子 | 片付けを頼む場合も、大切な書類は先に分けておく |
どの場面で立ち会いが要るかは、先に聞いておきます
本人が立ち会う必要がある場面と、そうでない場面は、進め方によって違います。売却を任せる会社や先生に、最初に聞いておくと予定が立てやすくなります。
管理のことも、売れるまでは続きます
売れるまでの間も、実家の管理は続きます。遠くからの管理の考え方は遠方の空き家を管理できないとき、家族で決めておきたいことでもお話ししています。
家族の中で、役割を決めておく
遠方の実家の売却では、家族の中の役割分担がとても大切です。
連絡の受け手を、一人に決めます
会社とのやりとりは、だれか一人が受け手になると話がぶれにくくなります。そのうえで、受け取った話は兄弟にも同じように伝える決まりにします。
決める人と、決め方を決めておきます
値段を下げるか、条件をのむか。急いで決める場面が来たときに、だれがどう決めるかを先に話しておきます。名義が兄弟の共有になっている場合は、とくに大切です。
私なら、こう進めます
では、松本ならどうするか。一つの考え方としてお話しします。
売り出す前に、一度は実家を見に行きます
何度も通えなくても、売り出す前に一度は実家を見に行きます。家の様子、残っている荷物、大切な書類。自分の目で見たことは、そのあとの判断の土台になります。
任せる相手に、確かめたいことを伝えておきます
任せる会社には、「この場面では必ず連絡がほしい」「決める前に家族で話す時間がほしい」と、最初に伝えておきます。会社には会社の立場があるので、こちらの希望を先に伝えておく方が、お互いに進めやすくなります。不動産会社に相談する前の確かめ方は相続した家を売りたいとき、不動産会社に相談する前に確認したいことでまとめています。
名義と税金は、売る前に先生に確かめます
名義が親のままになっていないか、売ったあとの税金はどうなるか。遠くにいるからこそ、あとからあわてないように、売る前に先生に確かめておきます。
士業会では、こんなふうにお手伝いします
士業会は、違う専門の仲間がワンチームになって、一人の相談者の問題を一緒に考える団体です。
まず代表の私、松本がお話を伺います
士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認します。売り方や進め方の考え方は私の長年の経験から、名義のことは司法書士の先生、税金のことは税理士の先生に確かめながら、一緒に整理していきます。
売ることを前提にはしません
私たちは、売ることも、残すことも前提にしません。ご家族にとっていちばん良い道を、一緒に考えます。相談は依頼ではありませんので、「遠くに住んでいて、何から手をつければいいか分からない」という段階でも、気軽にお話しください。
よくある質問
一度も実家に行かずに売ることはできますか?
進め方によってできることもありますが、私なら売り出す前に一度は実家を見に行きます。自分の目で見たことが、そのあとの判断の土台になるからです。
どの場面で、本人の立ち会いが必要ですか?
進め方によって違います。売却を任せる会社や先生に、最初に聞いておくと予定が立てやすくなります。
実家の近くに住む兄弟に任せてもいいですか?
任せるのは良い方法です。そのうえで、届いた話を家族みんなに同じように伝える決まりにしておくと、すれ違いが起きにくくなります。
遠くからでも、実家の値段の目安は分かりますか?
分かることもあります。ただ、家の様子で値段の考え方が変わることがあるので、写真や動画で実家の今を伝えると話が具体的になります。
荷物の片付けは、だれに頼めばいいですか?
頼める先はいくつかあります。頼む前に、名義や税金に関わる大切な書類を分けておくのがおすすめです。
遠方に住んでいても相談できますか?
はい。お電話やフォームからのご相談も受け付けています。まずは状況をお聞かせください。
まとめ
遠方の実家の売却を、なかなか立ち会えないまま進めるのは、ダメではありません。遠くに住み、今の暮らしがあれば、何度も通えないのは自然なことです。
ただ、任せきりにすると、実家の様子や話の進み具合、家族の間の情報が見えにくくなります。だから私なら、売り出す前に一度は実家を見て、立ち会いたい場面を決め、家族の中で連絡の受け手と決める人を決め、名義と税金を先生に確かめてから進めます。
「遠くにいて、何から手をつければいいか分からない」という段階でも大丈夫です。まずはお話をお聞かせください。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
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