結論:ダメではありません。「親の家を売ることを、ご近所にあれこれ言われたくない」と思うのは自然な気持ちで、できるだけ知られないように売る方法もあります。ただ、私なら、知られたくない理由をまず整理します。そのうえで、広く知らせて買い手を探す売り方と、控えめに進める売り方を並べて比べ、ご家族が納得できるほうを選びます。
【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること
- ご近所に知られたくない理由と、気をつけたいこと
- 広く知らせる売り方と、控えめに進める売り方の比べ方
- ご近所との関係を大切にしながら売る順番
代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。「ご近所に知られたくない」というお気持ちも、大切に伺います。
こんにちは。一般社団法人 士業会 代表理事の松本 淳一です。「どうしてダメなのですか?」シリーズでは、相続でよくいただく疑問に、私の考えをそのままお話ししています。
今回の疑問は「相続した家、近所の人に知られないように売ってはダメなのですか?」です。親が長く暮らした家を売ることになった。けれど、ご近所の方に「売りに出しているらしい」と噂されるのはつらい。家の前に看板が立ったり、チラシが配られたりするのは避けたい。そう考える方は、とても多くいらっしゃいます。不動産の仕事に40年近く携わってきた私が、この疑問にどう答えるかをお話しします。
知られたくない気持ちは、とても自然なものです
はじめにお伝えしておきます。ご近所に知られないように売りたいと考えることは、ダメなことではありません。
親が大切にしてきたご近所付き合いがあります
長年同じ場所で暮らしてきた親には、ご近所との付き合いがあります。「あの家、売るんだって」と言われることで、親の思い出まで話のたねにされるようで、つらく感じる方もいらっしゃいます。
家の事情を知られたくない、という思いもあります
家族の事情、お金のこと、兄弟の関係。家を売る理由は、人それぞれです。それをご近所に詮索されたくない、という気持ちは、だれにでもあるものです。
それでも私が「知られないこと」だけを優先しない理由
自然な気持ちである。そのうえで、私なら「知られないこと」だけを一番にはしません。理由は三つあります。
知らせる範囲をせまくすると、買い手と出会う機会も減ります
広く知らせて買い手を探す売り方は、たくさんの人の目にふれる分、買いたい人と出会う機会が増えます。知らせる範囲をせまくすると、その分、出会える買い手も限られます。そのため、値段や売れるまでの時間に違いが出ることがあります。どちらが良い悪いではなく、その違いを知ったうえで選ぶことが大切です。
まったく知られずに売るのは、難しいこともあります
控えめに進めても、家を見に来る人がいたり、片付けの業者さんが出入りしたりすると、ご近所が気づくこともあります。「絶対に知られない」と考えるより、「知られても困らない伝え方」を準備しておくほうが、気持ちが楽になることもあります。
ご近所が、いちばんの買い手になることもあります
お隣さんや同じ町内の方が、「その家なら、うちの子どもに住ませたい」「土地を広げたい」と考えていることがあります。知られないように進めることで、その機会を逃してしまうこともあるのです。
広く知らせる売り方と、控えめに進める売り方を比べる
私が相談を受けたときに、ご家族と一緒に比べることを表にまとめました。どちらが合うかは、家の場所や状態、ご家族の事情によって変わります。
| 比べること | 広く知らせて買い手を探す | 控えめに進める |
|---|---|---|
| ご近所に知られるか | 知られやすい | 知られにくい |
| 買い手と出会う機会 | 多くなりやすい | 限られることがある |
| 値段の傾向 | 買い手しだいで、納得のいく値段になりやすい | 控えめになることがある |
| 売れるまでの時間 | 買い手が見つかるまで、かかることがある | 相手が決まっていれば早いこともある |
| 家を見に来る人の対応 | 何度か必要になることがある | 少なくてすむことが多い |
控えめに進める方法にも、いくつかあります
看板やチラシを使わずに買い手を探してもらう、買い手を限られた範囲で探してもらう、不動産会社に直接買ってもらう、など、控えめに進める方法にもいくつかあります。それぞれの良いところと手間を、ご家族の事情に合わせて比べます。
どこに頼むかも、大切な材料です
地元の不動産会社に頼むと、ご近所に話が伝わらないか心配、という声も聞きます。頼む先を選ぶときの考え方は、相続した実家、近所の不動産屋さんに頼んではダメなのですか?でもお話ししています。
ご近所との関係を、どう守るか
家を売ったあとも、親の代からのご近所付き合いが、ご家族に残ることがあります。
知られたときの「ひと言」を用意しておく
「親も高齢だったので、家族で話し合って決めました」「遠くに住んでいて、管理が難しくなったので」。こうしたひと言を用意しておくと、ご近所に聞かれたときにも落ち着いて答えられます。
お世話になった方には、こちらから伝える
親がとくにお世話になった方には、噂で伝わる前に、こちらからひと言伝えておくと、関係がこじれにくくなります。何をどこまで伝えるかは、ご家族で決めてかまいません。
私なら、こう進めます
では、松本ならどうするか。一つの考え方としてお話しします。
まず、知られたくない理由を一緒に整理します
私なら、最初に「なぜ知られたくないのか」を伺います。親の思い出を大切にしたいのか、家の事情を知られたくないのか、ご近所との関係に心配があるのか。理由によって、合う売り方が変わるからです。
そのうえで、売り方を並べて選んでいただきます
家の状態やおおよその値段は、私の長年の経験から見ます。広く知らせる売り方と控えめに進める売り方で、値段や時間がどう違いそうかを並べてお見せします。名義のことは司法書士の先生、売ったときの税金のことは税理士の先生に必要に応じて確認します。ご家族の気持ちを大切にしながら、納得のいく売り方を一緒に選ぶ。それが私のやり方です。
士業会では、こんなふうにお手伝いします
士業会は、違う専門の仲間がワンチームになって、一人の相談者の問題を一緒に考える団体です。
まず代表の私、松本がお話を伺います
士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認します。家の値段や売り方は私の長年の経験から、名義のことは司法書士の先生、税金のことは税理士の先生に確かめながら、一緒に整理していきます。
どの売り方も、前提にはしません
私たちは、広く知らせる売り方も、控えめに進める売り方も、どちらかを前提にはしません。ご家族にとっていちばん良い道を一緒に考えます。相談は依頼ではありませんので、まずは気軽にお話しください。
よくある質問
看板やチラシを出さずに売ることはできますか?
はい、そうした進め方もあります。ただ、買い手と出会う機会が限られることもあるので、値段や時間の違いも含めて比べてから選びましょう。
ご近所に知られたくないことを、最初に伝えてもいいですか?
はい、ぜひ最初にお知らせください。そのお気持ちを大切にしながら、合う進め方を一緒に考えます。
控えめに売ると、値段が下がりますか?
必ず下がるわけではありませんが、買い手と出会う機会が少ない分、控えめになることがあります。家の場所や状態によって違うので、一緒に見てみましょう。
ご近所の方が買いたいと言ってきたら、どうすればいいですか?
それも一つの良い道です。値段の目安や、境界などの確かめておきたいことをそろえてから、落ち着いて話を進めましょう。
兄弟は広く売り出したいと言っています。
どちらの考えにも理由があります。売り方ごとの違いを並べて見せると、兄弟で話し合いやすくなります。
遠方に住んでいても相談できますか?
はい、大丈夫です。お電話やフォームからのご相談も受け付けています。まずは状況をお聞かせください。
まとめ
相続した家を、ご近所に知られないように売りたいと考えるのは、ダメなことではありません。親のご近所付き合いや、家の事情を大切にしたいという、自然な気持ちです。
ただ、知らせる範囲をせまくすると買い手と出会う機会が減り、ご近所がいちばんの買い手になる機会を逃すこともあります。だから私なら、知られたくない理由を整理し、広く知らせる売り方と控えめな売り方を並べて比べ、ご家族に選んでいただきます。
「どう売れば、ご近所に気をつかわずにすむか分からない」という段階でも大丈夫です。まずはお話をお聞かせください。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
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