結論:多くの一括査定の仕組みでは、申し込んだ人の情報が、1社ではなく数社の不動産会社に届きます。どの会社も仕事として契約をいただきたいので、早く連絡をしようとします。だから電話が重なります。私なら、この仕組みを知ったうえで、申し込む前に「自分の味方はだれか」を先に考えます。
【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること
- 査定を申し込む前に、家族で決めておきたいこと
- 連絡が来たときの、落ち着いた受け答えの仕方
- 届いた査定を、どう読み比べればよいか
代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。電話が続いて困っている方も大丈夫です。
こんにちは。一般社団法人 士業会 代表理事の松本 淳一です。「査定シリーズ」では、相続した家や土地の査定について、よくいただく疑問にお答えしています。
今回の疑問は「査定を申し込んだら電話がたくさん来るのは、どうしてですか?」です。「値段の目安が知りたかっただけなのに、次々に電話が鳴ってびっくりした」。相続の相談を受けていると、こうしたお話をよく伺います。不動産の仕事に40年近く携わってきた私の目から、その仕組みと、落ち着いて向き合うための考え方をお話しします。
まず、一括査定の仕組みを知っておきましょう
電話が重なる理由は、仕組みを知るとよく分かります。
あなたの情報は、数社に届きます
一括査定のサイトに家の住所や連絡先を入れると、その情報は、サイトに参加しているいくつかの不動産会社に届きます。1社だけではなく、数社に同時に届くのが一般的な形です。
不動産会社は、費用を払って情報を受け取っています
多くの場合、サイトを運営する会社は、不動産会社から費用を受け取って、申し込んだ人の情報を届けています。不動産会社にとっては、お金をかけて受け取った大切なご縁です。だからこそ、できるだけ早く連絡をしようとします。
申し込む側は無料、という形がほとんどです
申し込む人がお金を払わなくてよいのは、こうした仕組みで成り立っているからです。手軽に使えるのは、この仕組みのおかげでもあります。
どうして、電話が次々にかかってくるのか
仕組みが分かると、電話が重なる理由も見えてきます。
どの会社も、最初に話をしたいと考えています
同じ情報が数社に届いているので、どの会社も「ほかより先に話を聞いてもらいたい」と考えます。最初に話ができた会社が選ばれやすいからです。その結果、申し込んですぐに、何本も電話がかかってくることになります。
会社には会社の立場があります
不動産会社の担当の方は、仕事として契約をいただき、数字を上げる必要があります。これは悪いことではありません。どの仕事でも同じです。熱心に連絡をくださる方の中には、本当に親身になってくれる方もいます。
ただ、その時点で「あなたの味方」とは限りません
一方で、仕組みの上では、担当の方は会社のために動いています。あなたのご家族にとって何が一番よいかを、最初から考えてくれるとは限りません。私が気をつけたいと思うのは、ここです。
相続した家だと、電話がとくに負担になりやすい
相続した家の場合、ふつうの売却とは違う事情があるので、電話の多さがより負担になりやすいものです。
家族の話がまだまとまっていないことが多い
売るかどうか、いつ売るか、兄弟の気持ちはどうか。相続した家では、こうした話がまだ途中のことがよくあります。その段階で「いつ売りますか」「うちに任せてください」と次々に聞かれると、どう答えればいいか困ってしまいます。
名義や税金のことも、まだ分からない
家の名義が亡くなった親のままだったり、税金のことがまだ分からなかったりすることもあります。そんなときに、値段や売り出し時期の話ばかりが先に進むと、大切な順番が逆になってしまいます。
気持ちの整理がついていないこともあります
親を亡くしてまだ日が浅いと、家の話をすること自体がつらいこともあります。電話に出るのがしんどい、と感じるのは自然なことです。
申し込む前と、電話が来たときにできること
電話の多さに振り回されないために、前もってできることを表にまとめました。
| タイミング | できること | ねらい |
|---|---|---|
| 申し込む前 | 家族に「目安を知るために査定を取る」と伝える | あとで「聞いていない」とならないため |
| 申し込む前 | 売る・残す・貸すのどれを考えているか話しておく | 電話で聞かれても、落ち着いて答えられるため |
| 申し込む前 | 連絡は何で受けたいか決めておく | 電話が負担なら、メールでの連絡をお願いできる場合もあるため |
| 電話が来たとき | 「まだ家族で話している途中です」と正直に伝える | 無理に話を進められないため |
| 電話が来たとき | 金額だけでなく、その理由を書面でお願いする | あとで落ち着いて読み比べられるため |
「今は決めません」と言っていい
電話で何かを決める必要はありません。「今日は話を聞くだけにします」「家族と相談してからお返事します」と伝えて大丈夫です。きちんとした担当の方なら、その気持ちを分かってくれます。
連絡が続いて困るときは、はっきり伝える
もう連絡がいらないときは、「今回はお願いしないことにしました」と伝えましょう。遠慮して返事をしないままだと、連絡が続くこともあります。
私なら、こう進めます
では、松本ならどうするか。一つの考え方としてお話しします。
私なら、一括査定は使いません
一括査定がダメということではありません。便利な仕組みですし、使って良かったという方もいます。ただ、私自身なら使いません。仕組みを知っているからです。申し込んだ時点で、仕事として連絡してくる会社が数社並ぶ。その中から味方を探すより、先に味方を決めてから値段を知りたい、と私は考えます。
先に、全体を一緒に見てくれる人を決めます
相続した家は、値段のほかに、名義、税金、家族の気持ちが重なっています。私なら、まずそれを全部ひっくるめて聞いてくれる人を探します。そのうえで、必要なときに、必要な会社に査定をお願いします。順番を変えるだけで、電話に振り回されることはぐっと減ります。
不動産会社に相談する前に確かめておきたいことは、相続した家を売りたいとき、不動産会社に相談する前に確認したいことにまとめています。
士業会では、こんなふうにお手伝いします
士業会は、違う専門の仲間がワンチームになって、一人の相談者の問題を一緒に考える団体です。
まず代表の私、松本がお話を伺います
士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認します。「もう査定を申し込んで、電話が続いて困っている」という段階でも大丈夫です。届いた査定があれば、それも一緒に見ます。
売ることを急がせることはしません
私たちは、売ることを前提にお話を聞くわけではありません。今は売らない方がよい、という答えになることもあります。相談は依頼ではありませんので、気軽にお話しください。
よくある質問
電話に出ないと、失礼になりますか?
失礼ではありません。出られないときは、あとでメールなどで「今は家族と相談中です」と伝えれば十分です。
電話ではなく、メールだけで連絡してもらえますか?
会社によっては、申し込みのときや最初の連絡のときに希望を伝えれば、メールで対応してくれることがあります。遠慮せずに伝えてみましょう。
査定を申し込んだら、その会社に頼まないといけませんか?
いいえ。査定は値段の見立てを聞くもので、頼む約束ではありません。話を聞いてから、頼むかどうかをゆっくり決めてかまいません。
兄弟に知らせずに申し込んでもいいですか?
禁止されているわけではありません。ただ、相続した家は兄弟で受け継いでいることが多いので、一言伝えておくと話し合いがずっと進めやすくなります。
電話が続いて困っています。相談できますか?
もちろんです。届いている査定や連絡の内容を一緒に整理し、これからどう進めるかを考えます。
まとめ
査定を申し込んだあとに電話がたくさん来るのは、申し込んだ情報が数社に届き、どの会社も仕事として早く連絡したいと考えるからです。会社には会社の立場があり、それ自体は悪いことではありません。
ただ、その時点で、あなたの味方とは限りません。だから私なら、先に全体を一緒に見てくれる味方を決めてから、値段を知るようにします。順番を変えるだけで、気持ちはずっと楽になります。
「電話が続いて、どうしたらいいか分からない」という段階でも大丈夫です。まずはお話をお聞かせください。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
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