結論:ダメではありません。相続した山林が「どこにあるのかも分からない」というのは、とてもよくあることで、すぐに困るとは限りません。ただ、私なら、まず書類で相続した山林の場所と名義を確かめ、届け出などが必要かを先生や役所に確認し、実家などほかの不動産とあわせて、この先を家族で考えます。放っておくほど、確かめるのが難しくなるからです。
【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること
- 相続した山林の場所と名義を、書類からどう確かめるか
- 名義変更や届け出など、先生に確認したいことの整理
- 実家とあわせて、持ち続ける・手放すをどう考えるか
代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。「まだ何も決まっていない」という方も大丈夫です。
こんにちは。一般社団法人 士業会 代表理事の松本 淳一です。「どうしてダメなのですか?」シリーズでは、相続でよくいただく疑問に、私の考えをそのままお話ししています。
今回の疑問は「相続した山林、場所も分からないまま放っておいてはダメなのですか?」です。親が亡くなって書類を整理していたら、田舎の山林が親の名義になっていた。祖父の代から持っているらしいけれど、どこにあるのか、だれも行ったことがない。そんなお話を、私はたびたび伺います。「お金にもならないし、場所も分からないから、そのままでいい」と思う方も多いでしょう。不動産の仕事に40年近く携わってきた私が、この疑問にどう答えるかをお話しします。
相続した山林を放っておきたい気持ちは、まちがいではありません
はじめにお伝えしておきます。相続した山林のことを、すぐにどうにかできないのは、ダメなことではありません。
場所も分からないのは、珍しいことではありません
山林は、何代も前から受け継がれていることが多く、親自身も行ったことがない、ということがよくあります。家族のだれも知らないのは、当たり前と言ってもよいくらいです。
実家のことが先、という順番も自然です
親が亡くなったあとは、実家や預金のことで手いっぱいになります。山林のことが後回しになるのは、自然な順番です。
放っておくと、どこで困りやすいのか
それでも私が「まず確かめましょう」とお話しするのは、山林は放っておくほど、確かめるのが難しくなるからです。
相続する人が増えて、話がまとまりにくくなります
名義を親や祖父のままにしておくと、次の相続のたびに、関わる人が増えていきます。いとこや、会ったことのない親戚まで話し合いに加わることになると、決めるのがとても難しくなります。名義のことは、司法書士の先生に確認しながら進めます。
届け出などが必要な場合があります
山林を相続したときには、名義のことのほかに、役所への届け出が必要な場合があります。細かい決まりは土地によって違うこともあるので、先生や役所に確かめましょう。
境界が分からなくなっていきます
山林の境界は、昔を知っている人の記憶に頼っていることがあります。その方々が高齢になると、どこからどこまでが自分の山なのか、確かめる手がかりが少なくなっていきます。
まず、書類で山林のことを確かめる
私が相談を受けたときに、ご家族と一緒に確かめることを表にまとめました。全部が分からなくても大丈夫です。分かるところから書いていきましょう。
| 確かめること | 手がかり | なぜ大切か |
|---|---|---|
| 山林があるか | 固定資産税のお知らせ、親の書類 | 相続する財産の全体を知るため |
| どこにあるか | 土地の記録、地図、地元の方の話 | 実際の場所と広さの目安を知るため |
| だれの名義か | 土地の記録(登記) | 親か、祖父の代のままかを知るため |
| 境界の手がかり | 昔の図面、地元の方、森林組合など | どこまでが自分の山かを知るため |
| 届け出の要否 | 役所、先生 | 必要な手続きをもらさないため |
固定資産税のお知らせが、最初の手がかりになります
親あてに届いていた固定資産税のお知らせに、山林が書かれていることがあります。ただ、山林は税金がかからない場合もあり、お知らせに出てこないこともあります。そのときは、土地のある市町村で確かめる方法があります。
地元の方の話も、大切な手がかりです
親戚や地元の方、森林組合(しんりんくみあい:地域の山の手入れなどを行う団体)などが、場所や境界を知っていることがあります。話を聞けるうちに聞いておくことをおすすめします。
持ち続ける・手放すを、実家とあわせて考える
山林のことが分かってきたら、この先どうするかを考えます。
山林だけを切り離さずに考えます
山林は、実家やほかの土地と一緒に相続することがほとんどです。だれが何を引き継ぐかを、山林も含めて考えておくと、あとで「山林だけ押しつけられた」というすれ違いを防げます。
手放す道も、いくつかあります
お隣の山の持ち主や地元の方に引き取ってもらう、手放すための仕組みを使うなど、道はいくつかあります。考え方は、売れない田舎の土地、お隣さんに買ってもらうのはダメなのですか?や、売れない土地、お金を払って引き取ってもらってはダメなのですか?でもお話ししています。
私なら、こう進めます
では、松本ならどうするか。一つの考え方としてお話しします。
まず、書類から山林の全体をつかみます
親の書類や税金のお知らせ、土地の記録を集めて、山林がいくつ、どこに、だれの名義であるのかを一枚にまとめます。現地に行くのは、そのあとで十分です。
名義と届け出は、先生や役所に確認します
名義を変えるか、どんな届け出が要るかは、司法書士の先生や役所に確認します。祖父の代のままになっている場合は、早めに相談することをおすすめします。
実家と一緒に、家族でこの先を決めます
実家や田畑とあわせて、だれが何を引き継ぐか、手放すものはあるかを家族で話し合います。私は、それぞれの土地の状態や値段の目安を並べて、ご家族にお見せします。
士業会では、こんなふうにお手伝いします
士業会は、違う専門の仲間がワンチームになって、一人の相談者の問題を一緒に考える団体です。
まず代表の私、松本がお話を伺います
士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認します。土地の使い道や値段の考え方は私の長年の経験から、名義のことは司法書士の先生、境界のことは土地家屋調査士の先生、税金のことは税理士の先生に確かめながら、一緒に整理していきます。
売ることを前提にはしません
私たちは、売ることも、残すことも前提にしません。ご家族にとっていちばん良い道を、一緒に考えます。相談は依頼ではありませんので、「場所も分からない」という段階でも、気軽にお話しください。
よくある質問
相続した山林の場所が分かりません。どうすればいいですか?
まずは親の書類や税金のお知らせ、土地の記録から確かめます。地元の方や森林組合が知っていることもあります。
山林の名義が祖父のままになっていました。
よくあることです。関わる人がこれ以上増えないうちに、名義の進め方を司法書士の先生に確認することをおすすめします。
山林を相続したら、何か届け出が必要ですか?
必要な場合があります。土地によって違うこともあるので、先生や役所に確かめましょう。
お金にならない山林でも、相続しないといけませんか?
引き継ぐかどうかは、実家などほかの財産とあわせて考えることになります。決める前に全体を確かめ、先生に確認しましょう。
山林を手放す方法はありますか?
地元の方に引き取ってもらう、手放すための仕組みを使うなど、いくつかの道があります。山林の状態によって選べる道が変わるので、一緒に考えましょう。
遠方に住んでいても相談できますか?
はい。お電話やフォームからのご相談も受け付けています。まずは状況をお聞かせください。
まとめ
相続した山林の場所も分からず、すぐにどうにもできないのは、ダメなことではありません。何代も前から受け継がれた山林を、家族のだれも知らないのはよくあることです。
ただ、放っておくほど、相続する人が増え、境界の手がかりも少なくなっていきます。だから私なら、まず書類で相続した山林の場所と名義を確かめ、届け出が要るかを先生や役所に確認し、実家とあわせて、この先を家族で考えます。
「何から手をつければいいか分からない」という段階でも大丈夫です。まずはお話をお聞かせください。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
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