空き家になった実家、たまに泊まりに行くだけではダメなのですか?

空き家になった実家、たまに泊まりに行くだけではダメなのですか?

結論:ダメではありません。空き家になった実家に、ときどき家族で泊まりに行くのは、家に風を通し、思い出の場所を保つ大切な時間です。ただ、私なら、泊まるだけで終わらせません。泊まるたびに家の様子を確かめて記録し、だれがどれくらいの間隔で行くかを家族で決め、この先の使い道も少しずつ話しておきます。

【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること

  • 泊まりに行くときに、確かめておきたい家の様子
  • 家族で無理なく続けられる、空き家の見回りの受け持ち
  • 泊まる場所として残すか、ほかの使い道にするかの考え方

代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。「今は売る気はない」という方も大丈夫です。

こんにちは。一般社団法人 士業会 代表理事の松本 淳一です。「どうしてダメなのですか?」シリーズでは、相続でよくいただく疑問に、私の考えをそのままお話ししています。

今回の疑問は「空き家になった実家、たまに泊まりに行くだけではダメなのですか?」です。親が亡くなって、実家はだれも住まなくなった。でも、お盆やお正月、連休には家族で泊まりに行く。「使っているのだから、空き家というほどでもない」「このままで十分」。そう考えている方は多いと思います。不動産の仕事に40年近く携わってきた私が、この疑問にどう答えるかをお話しします。

泊まりに行くことには、大きな意味があります

はじめにお伝えしておきます。空き家になった実家に、ときどき泊まりに行くことは、ダメなことではありません。

家に風が通り、傷みを遅らせます

人が泊まると、窓が開き、水が流れ、部屋に人の気配が戻ります。だれも入らない家に比べると、傷みの進み方を遅らせることにつながります。

家族の思い出の場所を保てます

家族が集まり、仏壇に手を合わせ、子どもたちが祖父母の家を知る。泊まりに行く時間は、家族にとってかけがえのない時間です。その気持ちを大切にしたいと思います。

それでも私が「泊まるだけ」にしない理由

大きな意味がある。そのうえで、私なら泊まるだけでは終わらせません。理由は三つあります。

泊まる間があくと、その間に傷みが進みます

年に数回泊まるだけだと、その間の数か月は、だれも入らない家になります。雨漏り、水回りの傷み、庭木の伸び放題。次に泊まりに行ったときに、思わぬ傷みに気づくこともあります。

泊まる人が、だんだん減っていきます

子どもが大きくなり、部活や仕事で予定が合わなくなる。泊まりに行く家族が年々減り、気づけば何年も行っていない、ということはよくあります。泊まりに行くことを前提にした残し方は、続かなくなることがあるのです。

泊まる場所としての費用と手間を、家族で分けていますか

泊まるための布団や家電、電気や水道の契約、固定資産税。泊まる場所として残すなら、その費用と手間がかかり続けます。だれが受け持つかが決まっていないと、近くに住む兄弟一人に負担が寄りがちです。

泊まりに行くたびに、確かめたいこと

私が相談を受けたときに、泊まりに行くご家族にお願いしている見回りの目安を表にまとめました。気になることがあれば、早めに専門の業者さんに見てもらいましょう。

見るところ 確かめること 気づいたら
屋根・天井 雨のしみや、はがれがないか 写真を残し、早めに見てもらう
水回り 水がにごっていないか、においがしないか しばらく水を流し、気になれば業者さんに相談
窓・戸じまり 割れや、鍵のかかり具合 戸じまりを確かめ、気になる所は直す
庭・まわり 草木がお隣にはみ出していないか 草刈りの時期と受け持ちを決める
郵便受け 郵便物やチラシがたまっていないか 転送の手続きや、近所への声かけを考える

写真で「家の記録」を残す

泊まるたびに、同じ場所の写真を撮っておくと、家の変化に気づきやすくなります。家族で写真を共有すれば、行けなかった兄弟も家の様子を知ることができます。

受け持ちを、家族で決めておく

だれがどの季節に行くか、草刈りや費用はどう分けるか。家族で決めておくと、一人に負担が寄らずにすみます。

泊まる場所として残すか、使い道を考え直すか

泊まりに行くことが続いているうちに、この先の使い道も少しずつ話しておくと安心です。

泊まる人が減ってきたら、話し合いの合図です

泊まりに行く回数が減ってきたら、それは家の使い道を考え直す合図かもしれません。泊まる場所として残す、人に貸す、売る、建物を取り壊す。いくつかの道を並べて比べてみましょう。それぞれの考え方は、空き家を売る・貸す・解体する。どの選択から検討する?でまとめています。

泊まりに行く日を、話し合いの日にする

家族が実家に集まる日は、実家のこの先を話すのにいちばん良い日でもあります。親の思い出の中で話すと、気持ちのこもった答えが出やすいものです。

私なら、こう進めます

では、松本ならどうするか。一つの考え方としてお話しします。

まず、家の状態と、泊まりに行く回数を確かめます

私なら、最初に家の傷み具合と、ここ数年で家族が泊まりに行った回数を伺います。泊まる回数が多く、家の状態も良いなら、泊まる場所として残すのは良い選び方です。名義が親のままなら、司法書士の先生に確認しながら整えておきます。

泊まる場所として残すなら、受け持ちと見直す時期を決めます

泊まる場所として残すなら、見回りや費用の受け持ちと、使い道をもう一度話す時期を家族で決めておきます。泊まる回数が減ってきたら、ほかの道も並べてお見せします。家族の思い出を大切にしながら、家も家族も無理をしない形を一緒に考える。それが私のやり方です。

士業会では、こんなふうにお手伝いします

士業会は、違う専門の仲間がワンチームになって、一人の相談者の問題を一緒に考える団体です。

まず代表の私、松本がお話を伺います

士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認します。家の状態や使い道は私の長年の経験から、名義のことは司法書士の先生、税金のことは税理士の先生に確かめながら、一緒に整理していきます。

売ることを前提にはしません

私たちは、売ることも、残すことも前提にしません。ご家族にとっていちばん良い道を、一緒に考えます。相談は依頼ではありませんので、まずは気軽にお話しください。

よくある質問

年に数回泊まっていれば、空き家ではないのですか?

泊まりに行くことで家の手入れにはなりますが、その間の数か月はだれも入らない家になります。泊まる間の見回りも考えておくと安心です。

泊まりに行けない兄弟とは、どう費用を分ければいいですか?

決まった答えはありません。だれが何を受け持ち、いくらかかったかを記録して、家族で話し合って決めましょう。

泊まりに行ったら、雨漏りを見つけました。

写真を残し、早めに専門の業者さんに見てもらいましょう。直すか、ほかの使い道を考えるかも、一緒に整理できます。

泊まる場所として、ずっと残しておけますか?

残すこと自体はダメではありません。受け持ちと見直す時期を決めておけば、無理なく続けやすくなります。

泊まりに行く回数が減ってきました。

使い道を考え直す合図かもしれません。泊まる場所として残す、貸す、売るなどを並べて比べてみましょう。

遠方に住んでいても相談できますか?

はい、大丈夫です。お電話やフォームからのご相談も受け付けています。まずは状況をお聞かせください。

まとめ

空き家になった実家に、たまに泊まりに行くのは、ダメなことではありません。家に風を通し、家族の思い出の場所を保つ、大切な時間です。

ただ、泊まる間があくと傷みが進み、泊まる人もだんだん減っていきます。だから私なら、泊まるたびに家の様子を記録し、受け持ちと見直す時期を家族で決め、泊まる回数が減ってきたら使い道を一緒に考え直します。

「今は売る気はないけれど、このままでいいのか気になる」という段階でも大丈夫です。まずはお話をお聞かせください。

違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。

一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一

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