遺産相続

相続の相談で、司法書士と行政書士は何が違う?

結論:司法書士と行政書士は、相続で担える手続きが違います。家や土地の名義変更を代理で申請できるのは司法書士です。私なら、先に必要な手続きを一覧にして、それぞれ誰に頼むかを決めます。
「相続の手続きを頼みたい。司法書士と行政書士、どちらに相談すればいいのだろう」
名前が似ていて、戸籍の収集や書類づくりなど、関わる仕事にも重なる部分があります。迷ったときは、肩書から選ぶより、必要な手続きから考えると分かりやすくなります。
司法書士が担う主な手続き
– 家や土地の名義変更(相続登記)の代理申請
– 相続放棄や遺言書の検認など、家庭裁判所に提出する書類の作成
– 相続に関する戸籍の収集や、争いのない遺産分割協議書の作成
行政書士が担う主な手続き
– 相続に関する戸籍の収集や、争いのない遺産分割協議書の作成
– 農地に関する届け出や許可申請など、行政機関に出す書類の作成
– 車の名義変更などの手続き
行政書士は、相続登記の代理申請や家庭裁判所に提出する書類の作成を担うことはできません。
家族で争いがある場合は
家族の間に争いがあり、誰かの代理人として交渉する必要がある場合は、弁護士に相談します。また、相続税の申告は税理士の分野です。
家や土地がある相続では
不動産の仕事に40年近く携わってきて、私がまず確認するのは、家や土地の名義です。相続した不動産には相続登記が関わるため、司法書士に相談する場面が多くあります。
一方、相続した土地が農地で、別の用途に使いたいなら、行政書士が担う申請も出てくるかもしれません。どちらか一人を選べばすべて終わるとは限らないのです。
私なら、手続きの一覧から始めます
– 家や土地の名義変更は必要か
– 家庭裁判所での手続きは必要か
– 相続税の申告は必要か
– 農地など、行政機関への手続きは必要か
– 家族間に争いはあるか
この一覧ができれば、誰に何を頼むかが見えてきます。
士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺います。そのうえで必要なところを先生方に確認し、ご家族の手続きがどうつながるかを一緒に整理します。
よくある質問
Q. 遺産分割協議書はどちらに頼めますか?
A. 争いがない相続での書類作成は、司法書士と行政書士のどちらも対応できる場合があります。その後に相続登記があるかも踏まえて相談しましょう。
Q. 家族でもめている場合は?
A. 代理で交渉する必要があれば、弁護士の分野です。争いの内容も含めて、最初に伝えてください。
まとめ
司法書士と行政書士は、できる仕事が違います。まず必要な手続きを一覧にして、あなたの側に立つチームと一緒に、誰が何を担うかを考えてください。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
→ 相談先全体の選び方は「相続は誰に相談する?」のコラムもあわせてご覧ください。

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