結論:相続した実家の売り出し価格を、窓口になった一人が決めるのはダメではありません。売却の窓口を一人にまとめるのは、よい進め方です。ただ、兄弟で話し合わないまま売り出し価格を決めると、値下げのたびに「聞いていない」「安すぎる」と気持ちがすれ違いやすくなります。私なら、売り出し価格の根拠と、いくらまでなら下げてよいか、だれが最後に決めるかを、売り出す前に兄弟みんなで同じ資料を見て決めておきます。
【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること
- 実家の値打ちと、売り出し価格の考え方
- 兄弟で先に決めておきたい「下げてよい幅」と「決める人」
- 名義や税金など、売り出す前に確かめたいこと
代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。「兄弟に何をどう伝えればいいか分からない」という方も大丈夫です。
こんにちは。一般社団法人 士業会 代表理事の松本 淳一です。「どうしてダメなのですか?」シリーズでは、相続でよくいただく疑問に、私の考えをそのままお話ししています。
今回の疑問は「相続した実家の売り出し価格、兄弟で話し合わずに決めてはダメなのですか?」です。兄弟で実家を売ることには賛成した。不動産会社とのやり取りは、近くに住む長男が引き受けることになった。「細かいことはいちいち相談しなくても、任せてもらえばいい」。そう考えて、売り出し価格を一人で決めてしまうことは少なくありません。不動産の仕事に40年近く携わってきた私が、この疑問にどう答えるかをお話しします。
窓口を一人にまとめるのは、ダメではありません
はじめにお伝えしておきます。売却の窓口を一人にまとめるのは、とてもよい進め方です。
不動産会社とのやり取りが、すっきりします
兄弟それぞれが不動産会社に連絡すると、話が食い違ったり、同じことを何度も説明したりすることになります。窓口が一人なら、やり取りがすっきりして、売却も進みやすくなります。
引き受けてくれる人の負担は、とても大きいものです
窓口になる人は、仕事や家のことの合間に、不動産会社との打ち合わせや内覧の立ち会いをこなします。その負担を考えれば、「任せてほしい」と思うのも無理はありません。
それでも、売り出し価格は兄弟で決めたい理由
私が「売り出し価格だけは兄弟で」とお話しするのは、次のような理由からです。
売り出し価格は、売れた値段とは違います
売り出し価格は「この値段で売りに出します」という最初の値段です。実際には、買う人との話し合いで値段が下がったり、なかなか売れずに値下げをしたりすることがあります。売り出し価格を高く決めても、その値段で売れるとは限りません。一番高い査定額についての考え方は、一番高い査定額の会社に任せてはダメなのですか?でもお話ししています。
値下げのたびに、気持ちがすれ違いやすくなります
売り出し価格を一人で決めて、そのあと値下げをすると、ほかの兄弟は「聞いていない」「そんなに安くするの?」と感じやすくなります。窓口の人は一生懸命やっているのに、責められてしまう。これは、とてももったいないことです。値下げをくり返す理由は、売り出してから値下げをくり返すのは、どうしてですか?でまとめています。
売ったお金を分けるときに、もめごとの種になります
実家を売ったお金は、兄弟で分けることが多いです。「もっと高く売れたはず」という思いが残ると、分けるときにもめごとの種になります。売り出す前に兄弟で納得しておくことが、あとの話し合いを楽にします。
売り出す前に、兄弟で決めておきたいこと
私が相談を受けたときに、ご兄弟と一緒に決めていることを表にまとめました。
| 決めること | 決め方 | ポイント |
|---|---|---|
| 売り出し価格 | 査定の根拠を兄弟で見て決める | 金額だけでなく、なぜその値段かを共有する |
| 下げてよい幅 | 「ここまでなら下げてよい」を先に決める | その範囲なら、窓口の人に任せる |
| 見直す時期 | 何か月売れなければ見直すかを決める | 見直すときは、また兄弟で話す |
| 最後に決める人 | 買う人と話がまとまるときの判断役 | 連絡がつかないときの決め方も決める |
| 報告のしかた | 月に一度など、決まった形で共有する | 同じ資料を兄弟みんなに届ける |
「なぜその値段か」を、兄弟で同じ資料で見ます
査定書や近くで売れた家の例など、売り出し価格の根拠を兄弟みんなで見ます。金額だけを伝えるより、理由が分かっているほうが、あとで値下げをするときにも納得しやすくなります。
「ここまでなら任せる」という幅を決めます
いくらまでなら下げてよいか、その範囲なら窓口の人に任せる。この幅を先に決めておくと、窓口の人は動きやすくなり、ほかの兄弟も安心できます。
売り出す前に、確かめておきたいこと
売り出し価格を決める前に、そもそも売ってよい状態かも確かめておきます。
実家の名義が整っているか
実家の名義が親のままだと、売る段取りがスムーズに進まないことがあります。名義をどう整えるかは、司法書士の先生に確かめておきたいところです。
売ったあとの税金の見通し
実家を売ると、税金がかかることがあります。兄弟それぞれの手取りにもかかわるので、売り出す前に税理士の先生に見通しを確かめておくと、売り出し価格を考えるときの助けになります。
私なら、こう進めます
では、松本ならどうするか。一つの考え方としてお話しします。
まず、困りごとの全体をお聞きします
私なら、まず「何が一番気がかりですか」とお聞きします。実家の値段のこと、兄弟のこと、名義や税金のこと。お話を伺いながら、困りごとの全体を一枚の紙にまとめます。
実家の値打ちと、売れる見込みをお伝えします
売り出し価格を考えるには、実家の値打ちと、どのくらいで売れそうかを知ることが大切です。家の値打ちや売れる見込みは、私の長年の経験からお伝えします。士業会では買取という方法もご用意していますが、それを前提にはせず、ご家族にとってどれが一番よいかを一緒に考えます。
兄弟に届ける資料を、一緒につくります
売り出し価格の根拠、下げてよい幅、見直す時期。兄弟みんなに届ける一枚の資料を、一緒につくります。名義や税金のことは、必要に応じて先生に確かめながら進めます。
士業会では、こんなふうにお手伝いします
士業会は、違う専門の仲間がワンチームになって、一人の相談者の問題を一緒に考える団体です。
まず代表の私、松本がお話を伺います
士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認します。窓口を引き受けた方の負担が少しでも軽くなるよう、一緒に整理します。
「まだ相談するほどのことか分からない」でも大丈夫です
相談は依頼ではありません。査定書を持ってきていただくだけでも、整理するところから一緒に考えます。
よくある質問
売り出し価格は、査定額と同じにすればいいですか?
査定額は一つの目安です。なぜその金額なのかという根拠を見て、売れる見込みと合わせて考えることが大切です。
兄弟が遠くに住んでいて、話し合う時間がありません。
同じ資料を届けて、電話やオンラインで話す形でもかまいません。大切なのは、売り出す前に決めておくことです。
値下げのたびに、兄弟に相談しないといけませんか?
「ここまでなら下げてよい」という幅を先に決めておけば、その範囲は窓口の人に任せられます。
兄弟の希望する値段が、ばらばらです。
実家の値打ちや売れる見込みを同じ資料で見ると、考えが近づくことがあります。間に入って整理する人がいると話しやすくなります。
売り出す前に、名義を整えておく必要はありますか?
売る段取りにかかわります。どう整えるかは、司法書士の先生に確かめておきましょう。
士業会には、どうやって相談すればいいですか?
お電話か、ホームページの無料相談フォームからお気軽にどうぞ。まず代表の松本がお話を伺います。
まとめ
相続した実家の売り出し価格を、窓口になった一人が決めるのは、ダメではありません。窓口を一人にまとめるのは、よい進め方です。
ただ、兄弟で話し合わないまま売り出し価格を決めると、値下げのたびに気持ちがすれ違い、売ったお金を分けるときのもめごとの種になることがあります。だから私なら、売り出し価格の根拠、下げてよい幅、最後に決める人を、売り出す前に兄弟みんなで同じ資料を見て決めておきます。
「兄弟にどう切り出せばいいか分からない」という方も、まずはお話をお聞かせください。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
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