結論:ダメなことはありません。大手の不動産会社には、大手ならではの良さがたくさんあります。ただ、私なら、どの会社に頼むかを決める前に、名義・税金・家族の合意といった「売る前の全体」を先に整理します。相続した家は、ふつうの売却より確かめることが多いからです。
【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること
- 相続した家を売る前に、確かめておきたいこと
- 名義や税金、家族の合意で引っかかりそうなところ
- 不動産会社を選ぶときに、何を比べればよいか
代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。準備がそろっていなくても大丈夫です。
こんにちは。一般社団法人 士業会の代表理事、松本 淳一です。不動産の仕事に40年近く携わってきて、相続した家や土地を売りたいというご相談も、数多く伺ってきました。
シリーズ「どうしてダメなのですか?」、今回の疑問は「相続した家の売却、大手の不動産会社ではダメなのですか?」です。テレビのCMや駅前の看板でよく見る会社なら安心、と考える方は多いと思います。
はじめにお答えします。ダメなことはありません。ここからは、私ならどう考えるか、というお話です。
大手の不動産会社に頼むのは、良い選び方のひとつです
まず、大手の不動産会社の良さをきちんとお伝えしておきます。大手には、大手だからこそできることがあります。
買いたい人を広く探す力がある
大手の不動産会社は、店舗の数が多く、広告やインターネットでの発信にも力を入れています。そのため、遠くに住んでいる買いたい人にも情報が届きやすいという良さがあります。相続した家が、自分の住まいから遠い場所にある場合にも、心強い存在です。
仕組みや手順がきちんと整っている
大手の会社は、社内のルールや手順がしっかり決められていることが多いです。書類の作り方や説明の流れが整っているので、はじめて家を売る方でも、何が起きているのか分かりやすいと感じることがあります。
担当者にも、守るべき立場と役目がある
大手の担当者は、会社のルールを守りながら、売る人と買う人の間に立って取引をまとめるのが役目です。家を売るための仕事のプロであり、その範囲で誠実に動いてくれます。一方で、相続税の計算や、家族の間での遺産の分け方のような話は、不動産会社の担当の外になります。これは大手に限らず、どの不動産会社でも同じです。担当の範囲を守っているのは、誠実さのあらわれです。
相続した家の売却は、ふつうの売却と何が違う?
では、なぜ私は「会社を選ぶ前に全体を整理したい」と考えるのか。それは、相続した家の売却には、ふつうの売却にはない確かめごとがあるからです。
売る前に、名義を変える必要がある
亡くなった方の名義のままでは、家を売ることはできません。まず、相続した人の名義に変える手続き(相続登記)が必要です。相続登記は2024年4月から義務になり、相続で家や土地を取得したことを知ってから、原則3年以内に申請することが必要になりました。名義変更の始め方は相続した家の名義変更は何から始める?でくわしくお話ししています。
相続する人が複数いると、全員の合意がいる
きょうだいなど、相続する人が何人もいる場合、だれが家を受け継ぐのか、売ったお金をどう分けるのかを話し合って決める必要があります。全員が納得していないまま売る話を進めると、あとで「聞いていない」という声が出て、話が止まってしまうことがあります。
売ったあとの税金も、先に考えておきたい
家を売ってお金が入ると、税金がかかることがあります。かからないこともあります。どうなるかは、相続した時期や、家の使い方、もともとの買った値段などによって変わります。売る前に税金のことを確かめておくと、売ったあとに「こんなはずでは」と困ることを防ぎやすくなります。相続税については実家を相続したら相続税は必ずかかる?も参考にしてください。
大手・地元・全体を見る味方、それぞれの良さ
不動産会社の選び方に「正解は一つ」はありません。それぞれに良さがあります。分かりやすく表にしてみました。
頼む先ごとの得意なこと
| 頼む先 | 得意なこと(例) | 相談するときのポイント |
|---|---|---|
| 大手の不動産会社 | 広く買いたい人を探す、整った手順で進める | 売る家の地域でどんな動きをしているか聞いてみる |
| 地元の不動産会社 | その地域の事情や、近くで家を探している人にくわしい | その町での取引の様子を聞いてみる |
| 全体を一緒に見る味方 | 名義・税金・家族の合意・家の値段をまとめて整理する | 売る前に、何から始めるかの順番を一緒に考える |
「どの会社か」より「何を頼みたいか」
表を見ると、大手も地元の会社も、それぞれに得意なことがあると分かります。大事なのは、会社の大きさで決めることではなく、「自分は何を頼みたいのか」をはっきりさせることです。広く売りに出したいのか、地域の事情をよく分かってほしいのか。それが分かると、選び方も自然と見えてきます。
査定は、金額だけで比べない
家の値段の見積もり(査定)を何社かに頼む方も多いと思います。そのとき、金額の高さだけで決めるのではなく、その金額になった理由や、売るまでの進め方の説明も比べてみてください。査定の頼み方については相続した不動産の売却査定は何社に頼む?でお話ししています。
私なら、会社を選ぶ前に「売る前の全体」を整理します
では、私ならどうするか。会社を選ぶ前に、売る前の全体を一緒に見てくれる味方をつけて、確かめることを整理します。
確かめることの順番を決める
名義は変わっているか。相続する人全員が売ることに納得しているか。売ったあとの税金はどうなりそうか。家の中の片づけはどうするか。こうしたことを、どの順番で確かめるかを先に決めておくと、売り出してから止まることを防ぎやすくなります。
家族みんなが同じ情報を持つ
相続した家の売却では、家族のだれか一人だけが不動産会社とやりとりをすることが多くなります。そのときに、ほかの家族も同じ情報を持っていると、あとから「そんな話は聞いていない」となりにくくなります。全体を整理しておくと、家族に説明する材料もそろいます。
そのうえで、合う会社を選ぶ
全体が見えてから会社を選ぶと、「この家なら、こういう売り方が合いそうだ」と考えやすくなります。その結果、大手の会社が合うこともあれば、地元の会社が合うこともあります。どちらを選んでも、準備ができていれば話はなめらかに進みます。売り出す前の確かめごとは相続した不動産を売りたいの記事でもくわしく紹介しています。
士業会では、売却の相談をどう進めるのか
最後に、一般社団法人 士業会での相談の進め方をお話しします。
まず、代表の私、松本がお話を伺います
士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認しながら、何から始めるかを一緒に整理します。「売るかどうかも、まだ決めていない」という段階でもかまいません。
違う専門の仲間が、ワンチームで考える
士業会には、違う専門を持つ仲間がいて、一人の相談者の問題をワンチームで一緒に考えます。名義のこと、税金のこと、家の値段のこと、家族の気持ちのことを、バラバラにではなく一つの問題として見ていきます。
すでに不動産会社に相談していても大丈夫
すでに大手や地元の不動産会社に相談している方も、そのまま続けていただいてかまいません。その会社とのお話を大切にしながら、売る前に整理しておきたいことを一緒に確かめます。相談は依頼ではありませんので、気軽にお話しください。
よくある質問
大手の不動産会社と地元の不動産会社、どちらが良いですか?
どちらにも良さがあり、どちらが上ということはありません。家のある場所や、どう売りたいかによって合う会社は変わります。まずは何を頼みたいのかを整理してから選ぶのがおすすめです。
名義が亡くなった親のままでも、不動産会社に相談できますか?
相談はできます。ただ、実際に売るときには相続した人の名義に変えておく必要があります。相続登記は2024年4月から義務になっているので、早めに進め方を確かめておくと安心です。
きょうだいの一人が売ることに反対しています。どうすればいいですか?
まずは反対している理由をていねいに聞くことが大切です。思い出のある家だから、値段に納得できないから、など理由はさまざまです。気持ちと手続きの両方を見ながら、話し合いの材料をそろえるお手伝いをします。
家を売ると、必ず税金がかかりますか?
必ずかかるわけではありません。かかるかどうか、いくらになるかは、状況によって変わります。売る前に確かめておくと安心です。
士業会に相談すると、特定の不動産会社に決められてしまいますか?
いいえ。どこに頼むかは、あなたが決めることです。私たちは、選ぶために必要なことを一緒に整理します。
相談料はかかりますか?
相続不動産の初回相談は0円です。その後の手続きの費用は状況によって変わるので、必要なときにご説明します。
まとめ
大手の不動産会社に頼んでも、ダメなことはありません
相続した家の売却を大手の不動産会社に頼むのは、ダメなことではありません。広く買いたい人を探す力や、整った手順など、大手には大手の良さがあります。地元の会社にも、地元ならではの良さがあります。
私なら、売る前の全体を先に整理します
ただ、相続した家は、名義・家族の合意・税金・家の値段が重なっています。私なら、会社を選ぶ前に全体を一緒に見る味方をつけて、確かめることの順番を決めます。そのうえで、その家に合う会社を選びます。迷ったときは、まずお話を聞かせてください。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
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