結論:返事を待とうとする気持ちは、兄弟を大切に思うからこそで、まちがいではありません。ただ、私なら、待っているだけにはしません。待ちながら、実家について今わかることを整理し、連絡の取り方を変えてみて、それでも難しいときにどんな道があるかを先生に確認しておきます。相続の話は、兄弟みんながそろわないと進められないことが多いからです。
【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること
- 連絡が取れない兄弟がいるとき、先に整理しておきたいこと
- 相手の気持ちを考えた、連絡の取り方・伝え方
- それでも話が進まないときに、先生に確認すること
代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。何年も連絡を取っていない兄弟がいる方も大丈夫です。
こんにちは。一般社団法人 士業会 代表理事の松本 淳一です。「どうしてダメなのですか?」シリーズでは、相続でよくいただく疑問に、私の考えをそのままお話ししています。
今回の疑問は「兄弟の一人と連絡が取れない。返事を待っているだけではダメなのですか?」です。親が亡くなり、実家をどうするか兄弟で話したい。ところが、一人だけ電話に出ない、手紙を出しても返事がない。「そのうち連絡が来るだろう」と待っているうちに、何か月もたってしまった。そんなご相談は、思っている以上に多いものです。不動産の仕事に40年近く携わってきた私が、この場面でどう考えるかをお話しします。
待とうとする気持ちは、まちがいではありません
はじめにお伝えしておきます。連絡が取れない兄弟の返事を待とうとすることは、ダメなことではありません。
相手にも、返事ができない事情があるかもしれません
親を亡くした悲しみがまだ癒えていない、仕事や家庭のことで手いっぱい、昔のことで気持ちのわだかまりがある。返事がないのには、相手なりの理由があることが多いものです。急かさずに待とうとするのは、兄弟を思いやる気持ちの表れです。
無理に話を進めないことで、関係を守れることもあります
強い言葉で何度も連絡すると、相手がますます心を閉ざしてしまうことがあります。少し時間をおくことで、相手が落ち着いて返事をくれる場合もあります。
それでも私が「待つだけ」にしない理由
待とうとする気持ちはまちがいではない。そのうえで、私なら待っているだけにはしません。理由は三つあります。
兄弟みんながそろわないと、実家のことが決められません
親の名義のままの実家を、だれが受け継ぐか、売るか残すかを決めるには、多くの場合、相続する兄弟みんなの考えが必要です。一人の返事がないだけで、名義を整えることも、売ることも止まってしまいます。
待っている間も、実家の負担は続きます
話が止まっている間も、空き家の管理や固定資産税の支払いは続きます。だれかが一人で負担を背負い続けることになり、それが兄弟の間の新しいすれ違いの種になることもあります。
時間がたつほど、話がこみ入ることがあります
年月がたつうちに、兄弟のだれかが亡くなり、その家族が相続に加わることもあります。話し合う人が増えるほど、まとまるまでに時間がかかります。だからこそ、待ちながらでも、できることは進めておきたいのです。
待ちながら、整理しておきたいこと
私が相談を受けたときに、連絡が取れない兄弟がいるご家族と一緒に整理することを表にまとめました。手続きの細かいことは、必要に応じて先生に確認します。
| 整理すること | どうやって進めるか | なぜ大切か |
|---|---|---|
| 相続する人がだれか | 戸籍などで家族の関係を確かめる | 話し合いに加わる人を、もれなく知るため |
| 連絡が取れない兄弟の今の住所 | 分かっている手がかりをまとめ、確かめ方を先生に聞く | 手紙などを確実に届けるため |
| 実家の名義と状態 | 登記の記録や家の傷み具合を見る | 話し合いの材料を、先にそろえておくため |
| 待っている間の管理と費用 | だれが何を受け持ち、いくらかかったかを記録する | あとで兄弟と話すときの材料にするため |
| それでも返事がないときの道 | どんな方法があるかを先生に確認する | いざというときに慌てないため |
まずは、相続する人をもれなく確かめる
「兄弟は三人」と思っていても、戸籍をたどると、知らなかった家族がいることもあります。家族の関係の確かめ方は、相続人が分からないときは?家族関係を確認する進め方でまとめています。
返事がないときの道は、先生に確認しておく
どうしても返事がない、居場所が分からない、というときには、家庭裁判所の手続きなど、別の道が用意されていることもあると言われています。どの方法が合うかはご家族の事情によって変わるので、司法書士などの先生に確認しながら考えます。
連絡の取り方を、少し変えてみる
返事がないとき、同じやり方で何度も連絡しても、状況はなかなか変わりません。
「決めてほしい」ではなく「知らせておきたい」と伝える
「実家を売るから、はんこを押してほしい」と書くと、相手は身構えてしまいます。「親の家のことで、今こうなっていることを知らせておきたい」という伝え方なら、相手も読みやすくなります。答えを迫らず、状況を知らせることから始めてみてください。
間に立つ人を変えてみる
兄弟同士だと気持ちがぶつかってしまうなら、ほかの親戚や、利害のない第三者から連絡してもらうと、話が動くこともあります。兄弟だけで話し合うときに気をつけたいことは、遺産分割、兄弟だけで話し合って決めてはダメなのですか?でもお話ししています。
私なら、こう進めます
では、松本ならどうするか。一つの考え方としてお話しします。
まず、実家の「今」と、待っている間の負担を書き出します
私なら、最初に実家の名義と状態、これまでの管理の手間と費用を一枚にまとめます。連絡が取れない兄弟に知らせるときも、この一枚があると、「何を決めたいのか」が伝わりやすくなります。家族の関係の確かめ方や、住所の確かめ方は、司法書士の先生に確認します。
連絡の仕方を変え、それでも難しいときの道を準備します
伝え方や間に立つ人を変えて、もう一度連絡してみます。それでも返事がないときに選べる道を先生に確認しておけば、ご家族は「いつまで待てばいいのか」という不安から少し離れられます。兄弟の関係を大切にしながら、止まった話を少しずつ動かす。それが私のやり方です。
士業会では、こんなふうにお手伝いします
士業会は、違う専門の仲間がワンチームになって、一人の相談者の問題を一緒に考える団体です。
まず代表の私、松本がお話を伺います
士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認します。実家の状態やこの先の使い道は私の長年の経験から、家族の関係や名義のことは司法書士の先生に確かめながら、一緒に整理していきます。
兄弟のだれかの側にかたよりません
私たちは、ご相談に来られた方の側にも、連絡が取れない兄弟の側にも、かたよりません。ご家族みんなにとって無理のない形を一緒に考えます。相談は依頼ではありませんので、まずは気軽にお話しください。
よくある質問
連絡が取れない兄弟を抜きにして、実家を売れますか?
多くの場合、相続する兄弟みんなの考えが必要になります。返事がないときにどんな道があるかは、先生に確認しながら考えます。
兄弟の今の住所が分かりません。
分かっている手がかりを一緒にまとめ、住所の確かめ方を司法書士の先生に確認します。あわてなくて大丈夫です。
何度連絡しても返事がありません。いつまで待てばいいですか?
決まった答えはありませんが、待つだけでなく、伝え方や間に立つ人を変えてみることをおすすめします。それでも難しいときの道も、先に確認しておくと安心です。
待っている間の固定資産税は、だれが払えばいいですか?
家族で受け持ちを決めておくのが安心です。だれがいくら払ったかを記録しておくと、あとで兄弟と話すときの材料になります。
兄弟とは昔から仲が悪く、連絡したくありません。
そのお気持ちもよく分かります。だれがどう連絡するか、どこまで伝えるかも含めて、一緒に考えましょう。
遠方に住んでいても相談できますか?
はい、大丈夫です。お電話やフォームからのご相談も受け付けています。まずは状況をお聞かせください。
まとめ
兄弟の一人と連絡が取れないとき、返事を待とうとするのは、兄弟を思いやる気持ちの表れで、まちがいではありません。
ただ、相続の話は兄弟みんながそろわないと進めにくく、待っている間も実家の負担は続きます。だから私なら、待ちながら実家の今を整理し、連絡の仕方を変え、それでも難しいときの道を先生に確認しておきます。
「兄弟にどう連絡すればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。まずはお話をお聞かせください。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
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