結論:親の介護が、法律上の取り分に反映される場合があります。ただし、介護をしたことだけで、必ず取り分が増えるわけではありません。私なら「法律上の寄与分」と「家族として介護の苦労にどう報いるか」を分け、実家の分け方の中で両方を考えます。
【初回相談0円】相続不動産の無料相談で、一緒に整理できること
- 介護をした人が実家を受け取る分け方
- 実家の値段と、ほかの兄弟とのお金の調整
- 寄与分も含めて、実家の分け方を家族で話し合う順番
代表の松本が直接お話を伺います。相談は依頼ではありません。兄弟と話がまとまっていなくても大丈夫です。
「何年も親の介護をしてきたのは私。それなのに、実家を兄弟で同じように分けると言われた」
介護をめぐる話は、遺産分割の中でも気持ちがすれ違いやすいものです。
まず、お互いの事情を聞きます
介護をした人は、仕事や自分の時間を調整して親を支えてきたかもしれません。その苦労を分かってほしいと思うのは自然なことです。
一方、介護をしていない兄弟にも、遠方で暮らしていた、仕事や子育てがあった、お金の面で支えていたなど、それぞれの事情があります。
どちらかを責めるところから始めると、実家をどうするかという話まで進みにくくなります。
法律には「寄与分」があります
相続人が、親の療養看護などを通じて、親の財産を維持・増加させることに特別に貢献した場合、遺産分割でその貢献を考慮できることがあります。これを寄与分といいます。
ただし、介護をした時間だけで金額が決まるわけではありません。通常の家族の助け合いを超える貢献だったか、親の財産にどう関わったかなどを確認します。介護の内容や期間を示す資料も大切です。
相続人ではない親族にも制度があります
たとえば、相続人ではない長男の妻が無償で親の介護を担い、財産の維持・増加に特別に貢献した場合には、相続人に対して特別寄与料という金銭を求められることがあります。
家庭裁判所への申立てには、原則として、相続の開始と相続人を知った時から6か月、または相続開始から1年という期限があります。該当しそうなら早めに確認してください。(参考:裁判所ホームページ)
介護の記録を集めます
次のようなものが、当時の状況を整理する手がかりになります。
- 介護の内容や期間が分かる日記、予定表、メモ
- 介護保険やサービスの利用記録
- 通院への付き添いや、支払った費用の記録
- 仕事を減らした時期などが分かる資料
記録が少なくても、残っている資料を集め、できる範囲で時系列にまとめます。
私なら、「法律」と「気持ち」を分けて話します
不動産の仕事に40年近く携わってきて、介護をめぐる話がこじれるときは、法律上の取り分と「分かってほしかった」という気持ちが、一度に語られていることがあります。
だから私なら、二つの話を分けます。
- 法律の話:寄与分として考慮できるか、専門家と資料を確認する
- 家族の話:法律上の結論とは別に、介護の苦労を分け方へどう反映したいか話し合う
たとえば、介護をしながら実家に住んでいた人が実家を受け取る方法や、ほかの財産との分け方を調整する方法があります。実家の値段と、ほかの兄弟の暮らしも確かめながら、無理のない形を探します。
なお、相続開始から長期間が過ぎた場合には、寄与分を考慮した遺産分割に制限が生じることがあります。話し合いを何年も先延ばしにせず、早めに相談してください。(参考:法務省ホームページ)
私なら、チームで両方を確かめます
寄与分などの法律問題は弁護士、実家の値段と使い方は不動産、税金は税理士、登記は司法書士の分野です。
もし私があなたの立場なら、専門家が力を合わせてくれるチームを味方につけて、法律上の見通しを確かめながら、家族が納得できる分け方を探します。
士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認しながら、ご家族にとって一番よい分け方を一緒に考えます。
よくある質問
Q. 介護の記録をほとんど残していません。
A. 介護サービスや通院の記録など、後から集められるものがないか確かめましょう。思い出せる範囲で、いつ何をしたかを書き出すことも整理の助けになります。
Q. 兄弟が寄与分を認めてくれません。
A. 法律上どう考えられるかを弁護士に確かめたうえで、家族としてどんな分け方なら納得できるかを、分けて話し合いましょう。
まとめ
介護をしたことは、寄与分として考慮できる場合があります。同時に、法律だけでは表しきれない苦労や感謝もあります。
二つを分けて確かめ、実家の分け方の中でどう形にできるか、あなたの側に立つチームと一緒に考えてください。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
→ 兄弟で話し合う順番は「兄弟で相続不動産の話し合いが進まない原因は?」のコラムもあわせてご覧ください。
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