結論:親の書類は、期限のあるものから順に探すことが大切です。まず遺言書、次に借金の手がかり、そして家や土地の書類です。私なら、家や土地の書類の中でも、あとで売るときの税金や、買う人の安心に関わるものを大切に探します。
「実家に、親の書類がたくさん残っている。何から探せばいいのか分からない」
親が亡くなったあと、引き出しや押し入れには、さまざまな書類が残っています。全部を一度に読むのは大変です。まずは探す順番を決めましょう。
1番目:遺言書
遺言書があるかどうかで、その後の進め方が変わります。封がしてある自筆の遺言書を見つけた場合は、その場で開けず、扱いを確認してください。
2番目:借金の手がかり
相続放棄を考える場合には期限があります。借用書、ローン契約書、金融機関からの郵便物、督促の手紙などを探します。
3番目:家や土地の書類
相続登記や、将来の売却に関わります。不動産の仕事に40年近く携わってきた私が、特に探してほしいと思うのは次の書類です。
名義を確かめる手がかり
– 権利証や登記識別情報
– 固定資産税の通知書
売却時の税金を考える手がかり
– 親が家や土地を買ったときの売買契約書、領収書
– 家を建てたときの請負契約書
買う人に建物や土地の状態を伝える手がかり
– 測量図や、隣地との境界を確かめた書類
– 建築確認や検査に関する書類
– 設計図面、修繕やリフォームの記録
見つからない書類も、別の方法で確認できることがあります。ただ、古い購入契約書のように、なくすと同じものを取り戻しにくい書類もあります。
家を貸しているなら、入居者との契約書や管理会社との契約書も探してください。
4番目:預金や保険などの書類
通帳、証券会社からの通知、保険証券などを確認します。ネット上だけに記録がある場合もあるので、郵便物や引き落としの記録も手がかりになります。
見つかりやすい場所
仏壇の引き出し、金庫、タンス、書斎、大切なものを入れていた箱や封筒などです。貸金庫を利用していた場合は、確認のための手続きを金融機関に聞きましょう。
私なら、探しながら一覧にします
「見つかった書類」と「まだ見つかっていない書類」を一枚に書きます。捨ててよいか判断できないものは、いったん残してください。
書類を読み解くには、登記は司法書士、税金は税理士、借金の法律上の問題は弁護士、家や土地の状態と売却は不動産の専門家の力が役立ちます。士業会では、まず代表の私、松本がお話を伺い、必要に応じて先生方に確認しながら、一緒に順番を決めます。
よくある質問
Q.権利証が見つかりません。相続登記はできませんか?
A.相続登記では、権利証がなくても手続きを進められることがあります。ほかに必要な書類も含めて確認しましょう。
Q.どの書類が大切か分かりません。
A.すぐに捨てず、ひとまとめにしておいてください。専門家と確認すると、大切な手がかりが見つかることがあります。
まとめ
親の書類は、遺言書、借金の手がかり、家や土地の書類の順に探してみてください。特に不動産の購入時や建築時の書類は、後日の売却や税金の確認に役立ちます。
違う専門の仲間が、ワンチームであなたの問題を一緒に考えます。士業会を、あなたの味方に。
一般社団法人 士業会 代表理事 松本 淳一
→ 財産全体の調べ方は「親の財産が分からないとき」のコラムもあわせてご覧ください。
実家に親の書類が残っているとき、先に探したいもの
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